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It's マネーハック !

日本人はお金の知識(ファイナンシャルリテラシー)がないと言われます。確かに、経済学部を卒業し、証券会社で働きながら、独自に保険や不動産投資を研究してきた私の目から見るとあまりに周りの人たちのお金の知識がないことに驚きます。一方で、そんな人たちは、ホントはお金の知識を身に着けたいと言います。でも、どう学べばいいかわからないと…。そんな人たちのために、さまざまな切り口でお金の知識を提供し、少しでも賢くお得に生きてもらおうというのがこのブログの目的です。

社債投資のイロハ

投資

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超低金利時代で、預金にお金を置いていても金利はほとんどつきません。

そんな状況下で、預金よりも利回りの高い個人向け社債が注目されています。

社債とは?

社債は、企業が資金を調達するために発行する債券です。

投資家が満期まで保有すると、元本が戻ってくる仕組みです。

株式と社債の違い

株式は自己資本となりますが、社債他人資本、借入金の扱いになります。

株式に比べると、元本割れするリスクは小さいです。

また、株式の配当は業績次第ですが、社債の利息は確定していて、一般的には半年に1度受け取ることができます。

社債の発行状況

アイ・エヌ情報センターの調べでは、2015年末の個人向け社債の発行残高は、約6兆9000億円と過去最高でした。

日銀のマイナス金利政策の影響を受けて、超低金利となっている現在、国債や預貯金に比べて高利回りの金融商品として人気が集まっています。

2016年に入ってからも、銀行や保険会社などの金融機関のほか、ソフトバンク社債の発行に積極的です。

ソフトバンクグループは、M&Aの資金のために個人向け社債を使って資金を調達する方針です。

社債のリスク

社債は、株式よりも元本割れのリスクが小さいとは言え、社債を発行した企業が経営破たんすれば、投資家に元本が返済されない可能性があります。

その信用リスクを判断するのが、格付け会社による格付けです。

格付け会社によって表現は異なりますが、トリプルAが最上位で、投資適格とされるのはトリプルB以上です。

ダブルB以下は、投機的とみなされることがあります。

ただし、信用リスクが高いほど、利回りも高くなります。

途中売却の場合の価格

償還日までに社債が市場でいくらで売買されているかは、日本証券業協会のホームページの個人向け社債等の店頭気配情報を見るとわかります。

社債購入時の注意点

個人投資家社債を購入する場合、証券会社から購入します。

株式のように取引所を通じた取引ではなく、証券界者との相対取引となります。

株式とは異なり、証券会社によって扱われている社債はバラバラです。

まずは欲しい社債を販売している証券会社を見つけましょう。

個人向け社債の投資単位は、100万円が多く、10万円単位の社債もあります。

1万円から買える個人向け国債と比べると一定の資金は必要となります。

機関投資家向けの社債は1億円が一単位となります。

企業が新たに発行する新発社債の受付期間は1~2週間と短いです。

人気が高ければすぐに売り切れてしまいます。

買いたい社債があればすぐに動けるように資金などを用意しておくのも一手です。

それでも買い逃した場合には、既発債という選択肢もあります。

新発債を買った投資家が満期前に売却して、証券会社に在庫として残っている社債です。

現在のようなマイナス金利下で発行される社債の利率は低水準のものが多いですが、既発債なら現在より高水準の可能性があります。

ただし、価格は新発債と異なります。

価格が高ければ、最終的な利回りは下がってしまいます。

表面利率だけでなく、最終的な利回りで購入の判断をするべきです。

また、既発債は、同じ銘柄であっても証券会社によって価格は異なります。

ただ、基本的には、金利によって価格は上下しますので、既発債に関心があるなら、定期的に証券会社のホームページをチェックしておきましょう。

劣後債とは?

劣後債とは、債務の支払い順位が普通社債よりも低い債券のことです。

支払われないリスクが高めなので、相対的に利率は高く設定されます。

日銀のマイナス金利政策を追い風に、有利な金利で資金を調達しようとする金融機関が相次ぐ一方で、少しでも利回りを求めようとする投資家からの注目を集めています。

金融機関が劣後債を発行する理由

なぜ、金融機関は劣後債で資金の調達をするのでしょうか。

その背景には、国際的な自己資本規制バーゼル3の存在があります。

劣後債は、資本に組み入れられるために、銀行にとっては、資本増強の有効な手段なのです。

生目保険秋者でも新たな金融規制を見越して、劣後債の発行によって財務体質の強化を進めています。

実際、日本生命保険は、2016年春に機関投資家向けに総額1000億円を発行しました。

個人投資家向けの劣後債も出始めています。

損害保険ジャパン日本興亜が国内の保険会社で初めて、個人向け劣後債を発行して話題を呼びました。

利率は、当初10年固定が年0.84%です。

マイナス金利下では、投資家から一定の需要を見込めると判断しました。

ハイブリッド債とは?

最近注目されているのがハイブリッド債です。

ハイブリッド債の定義はさまざまですが、一般的には劣後債に早期償還などの条件が加わったものがハイブリッド債です。

ソフトバンクグループが2016年中に総額1兆円のハイブリッド債を発行する方針です。

劣後債の多くは、30年、60年と償還までの期間は長いですが、10年以内の早期償還できるものなら投資かも買いやすくなります。

ただ、いずれにしても長い期間の投資には変わりないので、発行体である企業の信用力などを見極める必要があります。