読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

It's マネーハック !

日本人はお金の知識(ファイナンシャルリテラシー)がないと言われます。確かに、経済学部を卒業し、証券会社で働きながら、独自に保険や不動産投資を研究してきた私の目から見るとあまりに周りの人たちのお金の知識がないことに驚きます。一方で、そんな人たちは、ホントはお金の知識を身に着けたいと言います。でも、どう学べばいいかわからないと…。そんな人たちのために、さまざまな切り口でお金の知識を提供し、少しでも賢くお得に生きてもらおうというのがこのブログの目的です。

厳しくなる銀行カードローンの審査:年収証明書の提出期限

f:id:barkaz6212:20170430224802j:plain

簡単な審査で数百万円のお金を借りられるとされる銀行カードローン。
銀行カードローンは、消費者金融に適用される貸金業法の適用外で残高を大きく伸ばしてきました。

かつての個人向け無担保ローン市場

このようにカードローンが伸びる前のかつての個人向け無担保ローン市場では、消費者金融やクレジットカード会社などの貸金業者が主役でした。
しかし、多重債務が社会問題化したことで、2010年に改正貸金業法が施行され、貸金業者は利用者の年収の3分の1までしか貸すことが出来ない、総量規制が導入されました。

銀行カードローンの特徴

銀行のカードローンは、資金使途が自由で無担保の融資です。
金利は、低いもので年1.8%、高いもので15%程度で、個人の信用力によります。
借り入れの最大限度額は、最大500万~1,000万と非常に高額に設定されています。

itsmoneyhack.hatenablog.com

急増したカードローン

貸金業者の融資が激減する一方で、貸金業法が適用されない銀行カードローンは急拡大しました。
また、銀行は、マイナス金利によって、住宅ローンや企業向けの事業資金の貸付では利ざやを稼げないなかで、比較的高い利ざやを安定的に稼げるカードローンによる融資を積極的に行ってきました。
カードローンの残高は、2010年3月時点で3兆2000億円だったのが、2016年12月には5兆4000億円(1.6倍)に急増しました。

銀行のカードローンは、自行に預金口座を保有する人向けが中心で、毎月のお金の出入りをある程度把握できるという建前で、一定額まで年収証明書の提出を求めずに融資を行ってきました。

しかし、国会や法曹界においてこのような銀行カードローンは、多重債務を助長しているという批判が高まっています。
最近では、口座非保有者への融資も伸びているとされ、金融庁は2016年より、カードローンの実態調査をしてきました。
また、麻生太郎金融相は、2017年に3月に銀行カードローンに対して、エスカレートしているのではないかと危惧しているという答弁を述べています。
同じく、安倍晋三首相も、銀行に対して貸金業が及んでいないのは社会的責任があるからできちんと対応して欲しい旨を求めています。
そのため、全国銀行協会は2017年3月にカードローンの審査の厳格化に向けての申し合わせを公表して、大手のみならず、地方銀行でもカードローンが抑制されつつあります。
具体的には、

  • 利用者の正確な年収を把握する
  • カードローンの上限額を下げる

などの動きが見られます。
銀行としても、これ以上対応が遅くなれば、銀行界においても総量規制が導入されかねないという危惧から融資を抑制する動きが見られることでしょう。

各銀行のカードローンに対する対応

三井住友銀行

2017年4月より、年収証明書の提出を求める融資額の基準を300万円超から50万円超に引き下げました。

三菱東京UFJ銀行

年収証明書の提出を求める融資額の基準を200万円超から50万円超に引き下げる予定です。
また、テレビコマーシャルの放映時間も限定する方針です。

みずほ銀行

融資額の上限額を利用者の年収の2分の1から3分の1まで引き下げます。
また、年収証明書が必要な融資額も200万円超から引き下げます。

りそな銀行

カードローンの種類によって、100万円超、300万円超としている年収証明書の基準を下げる予定です。