It's マネーハック !

日本人はお金の知識(ファイナンシャルリテラシー)がないと言われます。確かに、経済学部を卒業し、証券会社で働きながら、独自に保険や不動産投資を研究してきた私の目から見るとあまりに周りの人たちのお金の知識がないことに驚きます。一方で、そんな人たちは、ホントはお金の知識を身に着けたいと言います。でも、どう学べばいいかわからないと…。そんな人たちのために、さまざまな切り口でお金の知識を提供し、少しでも賢くお得に生きてもらおうというのがこのブログの目的です。

直販投信のイロハ

直販投信とは?

直販投信とは、運用会社が銀行や証券会社を介さずに、顧客に直接する投資信託です。

直販投信は、独立系の運用会社が多く、ファンドマネージャーが独自のスタイルで運用しています。

また運用方針だけでなく、銘柄選定や投資家への説明まで運用会社が手掛けるケースが多くあります。

一般の投資信託では、大手の証券会社や外資系の運用会社のサラリーマン・ファンドマネージャーが運用していますが、直販投信はそのような顔の見える運用が持ち味です。

インターネット証券で販売手数料なしで購入できる商品もあり、動画による詳しい解説なども増えています。

直販投信各社の運用スタイルや実績を比較検討して投資判断をするようにしましょう。

直販投信への資金流入状況

投資信託協会によると、国内株式投信の純資産額は、2016年7月末時点で見ると、76兆9162億円と過去1年間で9%減りました。

中国ショックや英国のEU離脱決定などで、相場が乱高下したのが原因です。

しかし、直販投信の1つであるレオス・キャピタルワークスひふみ投信は、320億円と約30%も増えました。

直販投信の純資産額は、国内株式投信の1%にも満たない規模ですが、小規模ながら安定した実績を出す運用に人気が集まっています。

また、NISA(小額投資非課税制度)も直販投信の資金流入に一役買っています。

特に、資金の限られた現役世代がNISAを利用して直販投信を購入する例が増えているようです。

例えば、セゾン資産形成の達人ファンドを運用するセゾン投信では、顧客の約7割が50歳未満で、約3割がNISAを活用しています。

直販投信の注意点

直販投信にも注意点があります。

直販投信は、販売会社に支払う手数料などがなくて済む反面、投資家に分配金がでない投資信託もあります。

分配金を再投資して長期運用をするならピッタリですが、お小遣い感覚で毎月の分配金を楽しみにするなら直販投信は向いていないと言えます。

主な直販投信の特徴

ファンド名運用会社純資産額
(2016年7月末)
特徴
セゾン資産形成の達人ファンド セゾン投信 325億円 国内外のファンドに幅広く分散投資
ひふみ投信 レオス・キャピタルワークス 320億円 徹底した事業分析や会社訪問で、割安銘柄中心に長期投資
結い2101 鎌倉投信 239億円 本業を通じて社会に貢献する企業を選別。中小型株が多い
コモンズ30ファンド コモンズ投信 76億円 過去30年の財務情報を分析し、30銘柄程度に集中投資
ユニオンファンド ユニオン投信 40億円 労働組合が設立した公募型投信。顧客の約8割が積立投資

ひふみ投信

ひふみ投信を運用しているレオス・キャピタルワークス藤野英人社長・最高投資責任者は、外資系の運用会社などを経て独立した方です。

リーマン・ショックなどの逆境を経験しましたが、自ら投資先候補の企業を訪問して割安株に長期投資するのが運用方針です。

日経平均株価が2016年7月末までの1年間で20%下落する中で、ひふみ投信の収益率はわずか3%のマイナスにとどまりました。

コモンズ30ファンド

コモンズ30ファンドは、過去30年分の企業の財務情報を分析するのが特徴です。

目先の相場に一喜一憂しない集中投資を売り物にしています。