It's マネーハック !

日本人はお金の知識(ファイナンシャルリテラシー)がないと言われます。確かに、経済学部を卒業し、証券会社で働きながら、独自に保険や不動産投資を研究してきた私の目から見るとあまりに周りの人たちのお金の知識がないことに驚きます。一方で、そんな人たちは、ホントはお金の知識を身に着けたいと言います。でも、どう学べばいいかわからないと…。そんな人たちのために、さまざまな切り口でお金の知識を提供し、少しでも賢くお得に生きてもらおうというのがこのブログの目的です。

ラップ口座のイロハ

ラップ口座とは?

証券会社や信託銀行が個人から資産を預かって運用を一括で請け負うのがラップ口座サービスです。

具体的には、資産配分比率の決定や商品の選定などを行います。

ラップ口座はもともと数億円単位で資産を預ける富裕層向けのサービスでした。

しかし、最近では、最低投資単位を数百万円程度まで下げる金融機関が増えています。

そのため、利用者の裾野は広がっています。

2015年末時点の契約金額は、5兆6711億円でした。

ラップ口座の手数料

ラップ口座の手数料は、預けた資産の残高に対して一定水準がかかります。

商品を売買するたびに手数料が発生するわけではありません。

ただし、すべて金融機関にお任せするため手間はかかりませんが、リターンよりも手数料が高くつくケースもあります。

手数料の水準は各社で異なりますが、投資顧問料、管理手数料、組み入れる投資信託の信託報酬の合計で年率2~3%程度かかります。

各社とも預け入れる資産が大きいほど手数料は低くなります。

また、長期保有で手数料が割引されるサービスもあります。

社名投資顧問料と管理手数料信託報酬
野村証券 保守的コース:1.28%
積極的コース:2.09% など
大和証券 1.512% 0.77~1.41%程度
SMBC日興証券 1.296% 0.915~2.145%程度
平均は1.715%程度
三菱UFJ信託銀行 1.469%(2年以降は3割引き) 最大2.2%
平均は0.4%程度

大和証券 ダイワファンドラップ

大和証券 ダイワファンドラップの費用を見ると、5千万円以下の預入れでは、投資顧問料と管理手数料の合計が年率1.512%(税込)です。

そして、信託報酬として、0.77~1.41%かかります。

ハイリスク・ハイリターン型の投資信託を組み入れる場合には、信託報酬は高くなります。

ラップ型投信とは?

まとまった資金がない場合には、1万円といった少額から投資できるラップ型投信があります。

国内外の株や債券に分散投資するバランス運用型の投資信託です。

資産運用を一任するラップ口座と似た手法を採りながらも、少額から投資できることが強みです。

ただ、ラップ型投信では、ラップ口座にはない購入手数料に加えて、信託報酬もかかります。

合計で初年度に年率5%以上の手数料がかかるケースもあり、コストは高めです。

のむラップ・ファンド(普通型)【野村アセットマネジメント

特徴 各資産の期待リターンと推定リスク、ファンド間の相関を基に配分を最適化
投資先 国内外の株式・債券、世界REITのマザーファンドに投資
リスク 為替ヘッジがないため為替の変動による影響がある など
信託報酬

純資産に対して年率1.3284%

最近人気のラップ型投信ですが、野村アセットマネジメントのむラップ・ファンドは、設定が2010年3月の歴史のある投資信託です。

のむラップは、5種類のマザーファンドで運用していて、国内外の株式と債券、世界各国の不動産投資信託REIT)へ分散投資をして、中長期的な資産形成ニーズに対応しています。

配分比率は、独自のモデルを用いて決定され、さらに、投資する5種類のファンド間の相関関係をもとに、最適なポートフォリオが構築されます。

普通型の場合では、設定以来、株式・REITと、債券の比率がほぼ半々となっています。

組み入れるマザーファンドは為替ヘッジしていないので、短期的な為替変動リスクは生じます。

今後一般化する?ロボアドバイザー

金融技術を活用して手数料を抑える動きも出てきています。

フィンテックベンチャーのお金のデザイン(東京都港区)は、2016年2月からロボアドバイザーを使った資産運用サービスを開始しています。

10万円から投資画家のぷで、手数料は年率1.08%(税込)に抑えられています。